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台塑、アクリル繊維市場から撤退


ニュース 石油・化学 作成日:2016年11月9日_記事番号:T00067305

台塑、アクリル繊維市場から撤退

 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は8日董事会で、仁武台麗朗工場(高雄市仁武区)にある同社唯一のアクリル繊維の生産ラインを停止すると決定した。台塑は、低価格のポリエステル繊維に市場を奪われ供給過剰となり、2012年~今年上半期で損失11億台湾元(約37億円)を計上したためと説明した。9日付経済日報が報じた。

 台塑のアクリル繊維の売上高構成比はわずか1.18%。年産量はピーク時の7万2,000トンから、2012年に6万3,000トン、13年に4万3,800トンまで減少した。輸出が9割以上を占め、昨年の輸出量は3万1,800トンと近年で最低だった。

 仁武台麗朗工場のアクリル繊維の生産ラインで働く従業員136人のうち、96人は同工場の炭素繊維(カーボンファイバー)原糸の生産ラインなどへ、21人は他工場に転属させて継続雇用する。残り19人は定年退職または自主退職する。