ニュース 社会 作成日:2016年11月9日_記事番号:T00067317
2013年に台湾政界に吹き荒れた馬英九前総統と王金平前立法院長の政争をめぐり、柯建銘立法委員(民進党)の告発を受け、馬前総統が機密漏えいなどの罪で起訴された裁判で、台北地方法院は8日、馬前総統の被告人質問を行った。馬前総統は起訴事実を否認する一方、柯氏の告発には検察に対する不当な働き掛けに向けられた視線をそらす狙いがあると反論した。9日付聯合報が伝えた。
柯立法委員は、馬前総統の発言こそ自身にかけられた疑惑の焦点をそらす目的があると非難した(8日=中央社)
事件は王前立法院長らによる検察幹部への圧力疑惑の捜査に関連し、元検察総長の黄世銘被告が機密漏えいに問われた事件で、馬前総統が事件に関係ないにもかかわらず、捜査内容の報告を受けていたことから、馬前総統自身が機密漏えいと同教唆の罪に問われたものだ。
馬前総統は被告人質問で、柯氏の告発には自身の会社資金着服事件で上訴を断念するように最高法院検察署(高検署)の陳守煌検察長に圧力をかけたとされる疑惑から視線をそらす狙いがあったと主張し、「いかなる人も係争中の司法案件に働き掛けを行うべきではなく、司法の正義を破壊してはならず、純潔な司法空間を汚すべきではない」と柯氏を批判した。
告発者の柯氏は馬前総統を「憲法を破壊し、政治を乱した」とした上で、「今回の事件は権威政治の歴史に別れを告げるための分水嶺(れい)だ」と指摘し、馬前総統の身柄拘束を求めた。
馬前総統は審理終了後、「潔白に自信を持っている。裁判所の公正さに期待する」とコメントした。
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