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終身生命保険、来年から保険料大幅上昇【表】


ニュース 金融 作成日:2016年11月11日_記事番号:T00067368

終身生命保険、来年から保険料大幅上昇【表】

 金融監督管理委員会(金管会)は10日、来年から生命保険商品の責任準備金利率を引き下げると発表した。台湾元建て長期保険商品の責任準備金利率は2%を割り込まなかったが、終身生命保険の保険料は最大で23.4%上昇する見通しだ。11日付工商時報が伝えた。

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 責任準備金利率は市中金利に連動するため、利下げに連動して低下し、保険料は逆に上昇する。当初契約期間20年以上の台湾元建て生命保険の場合、責任準備金利率は今年の2.25%から来年は1.75%に低下すると予想されていたが、金管会保険局は市場の状況を考慮し、最終的に引き下げ後の利率を2%に設定した。同20年以上の米ドル建て生命保険については、2.75%を2.5%に引き下げる。

 保険局の試算によると、保険料払込期間6年以上の複利増額型終身生命保険の場合、保険料は9.3~23.4%上昇する見通しだ。つまり年間保険料が3万~5万台湾元(約10万~17万円)の終身生命保険では、来年の保険料が数千元値上がりすることになる。

 また、保険局は生命保険会社に費差損(実際の事業費が予定事業費を上回ること)が生じることを禁じており、保険商品の付加費用も上昇が見込まれる。このため、保険料は実質的に最大で25~30%の上昇となる見通しだ。