ニュース 政治 作成日:2016年11月14日_記事番号:T00067400
中国政府は11日、北京で辛亥革命の指導者である孫文(孫中山)の生誕150周年を記念する式典を開き、中国共産党の習近平総書記(国家主席)は「中国共産党こそ孫文の正統な継承者だ」と主張し、本来正統な系譜といえる国民党の主張を全面否定した。12日付自由時報が伝えた。
洪秀柱・国民党主席(中)も、国民党こそが孫文の正統な継承者だと主張し、党員に対し国民党の理念と精神を忘れてはならないと呼び掛けた(12日=中央社)
習総書記は「孫文は共産党の支援を受け、古い三民主義を新三民主義に発展させ、ソ連との連携、共産党との連携、農工支援という三大政策を進め、中国国民党を『改組』した」などと主張した。
習総書記は「孫文は一貫して国家統一と民族団結の維持を守り、国家分裂、民族分裂につながる一切の言論、行為に明らかに反対していた」と強調した。
式典会場には国民党の詹春柏元副主席、許水徳元秘書長らの姿もあった。国民党は先ごろ、洪秀柱主席が訪中するなど対中接近していたが、国民党のルーツそのものを否定する習総書記の発言には衝撃を受けているとみられる。
馬英九前総統は台北で開かれた記念式典で、「共産党は孫文を革命の先駆者と見なしているが、われわれは孫文を国父、中華民国の創始者と見なしている。憲法1条に孫文の遺言に書かれた三民主義を取り入れ、中華民国は三民主義に基づく民主共和国だとうたっている。これは明らかな違いだ」と主張した。
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