ニュース 社会 作成日:2016年11月14日_記事番号:T00067402
台北市の松山空港で旅行者からをスリを働いた容疑で中国人2人がこのほど、警察に逮捕された。同容疑者はこれまで日本人旅行者をターゲットに犯行を繰り返しており、被害額は少なくとも100万台湾元に上るとされる。警察は共犯がいるとみて捜査を続けている。
警察の調べによると、今月9日に観光目的で来台した中国広西チワン族自治区桂林市出身の周建軍容疑者(46)と胡海栄容疑者(54)は、これまで松山空港で間もなく出境を控えた日本人および韓国人ビジネス客をターゲットに財布などのスリ行為を繰り返していたとされる。
日本人を標的としたのは、被害に遭ったことが発覚しても言葉が通じないことから通報されにくいこと、さらに搭乗後に気付いた場合、携帯電話を使用できないため、すぐにはクレジットカード会社に連絡できないことに目を付けたようだ。
両容疑者は日本の赤いパスポートを目印に日本人旅行者を物色して標的を定めると、被害者がエスカレーターに乗っている際などにその背後に胡容疑者がぴたりと付いて財布を抜き取り、すぐさま後ろで援護に回っていた周容疑者に手渡すという手口を用いていた。その後、2人は別々にタクシーで空港から市内の大手百貨店に向かい、盗んだ財布から抜き取ったクレジットカードを使ってロレックスの時計やエルメスのベルトなど高級ブランド品などを購入していた。
しかし、9日に財布を盗まれた被害者が直ちに通報したこと、および11日にも盗まれたカードで5,000米ドルを使われる被害が発生していたことから、この2人が警察の捜査線上に浮上。尾行を行った結果、12日午前11時過ぎに別の日本人客からクレジットカードと現金の入った財布を盗もうとしたところを現行犯逮捕された。
取り調べに対し、両容疑者は「犯行はこれが初めてで妻が妊娠して金が必要になったためにやった」と供述したが、ターゲットを定めてからスリを実行するまで5分もかかっておらず、かなり熟練した腕前の持ち主だったようだ。
また2人は台湾ではサウナや友人の家に泊まり歩いていたと主張しているが、警察は彼らを受け入れる仲間がいるとみており、範囲を拡大して捜査を続けている。
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