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遠東航空、董事長に白旭屏氏が就任


ニュース 運輸 作成日:2008年4月14日_記事番号:T00006742

遠東航空、董事長に白旭屏氏が就任


 経営危機に陥っている遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)は11日、臨時株主総会と取締役会を開き、総額50億台湾元(約166億円)の第三者割当増資の実施を決議するとともに、林宝漳董事長に代わる新董事長に白旭屏副董事長(富寓投資法人代表)を選出した。12日付経済日報などが伝えた。

 欠員となっていた取締役には、梁懐信(弁護士)、陳国良(遠東航空産業工会理事長)の両氏が選ばれた。筆頭株主の遠東集団からは取締役が1人も選ばれなかった。

遠東集団の関係者は、金門酒廠の増資引き受けが白紙化されるなど環境変化により、「会社の方針も変わる」と述べた。監事には遠雄集団の許自強財務長の就任が決まった。

 白董事長は「遠東航空にとって最も重要なのは経営存続だ。多くのグループが投資に関心を示しており、増資は5月中旬にも完了し、短期的な資金圧力が解消される」との認識を示した。

 ただ、新株発行価格は1株3.16元を下回らない価格と決まったが、遠東航空の1株当たり純資産は2月末時点で1.597元にすぎず、あまりに乖離(かいり)しているとの異論も出た。新株発行価格が高すぎ、今後の増資実施で障害となる可能性もある。