熊谷組の完全子会社、華熊営造が建設する台北市信義区の富裕層向け超高層分譲マンション「陶朱隠園」の上棟式が16日行われた。来年春節（旧正月）明けに発売し、来年第４四半期に完成する予定だ。17日付工商時報などが報じた。
ＤＮＡの二重らせん構造のようなフォルムは、着工前から海外からも注目を集めていた。後方の台北101も熊谷組が施工した（熊谷組リリースより）
発注者、中華工程（ＢＥＳエンジニアリング）の親会社、威京総部集団（コアパシフィック・グループ）の沈慶京主席は、販売前で価格も未定だと話した。アナリストは、台北市信義区の最高級マンション「信義富邦」１階の１坪当たり358万台湾元（約1,200万円）や、台北市大安区仁愛路の「宏盛帝宝」の１階以外の最高価格298万元を大幅に上回るとみている。
陶朱隠園は地下４階、地上21階建て。１階では1,000人規模のパーティーが開催でき、屋上には100人規模の宴会場を設置する。奇数階の住戸内は柱がなく、玄関扉から135度の眺望が可能なほか、各戸のバルコニーには50坪の庭園が設けられる。
