ニュース 政治 作成日:2016年11月21日_記事番号:T00067532
ペルーの首都リマで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に台湾から特使として出席した宋楚瑜・親民党主席は20日、会場への入場に先立ち、中国の習近平国家主席と約10分間にわたり会話を交わした。21日付蘋果日報が伝えた。
安倍首相(左)とあいさつする宋主席(右)。他の全20カ国・地域のリーダと言葉を交わし、「成果はホームランだ」と自画自賛した(20日=中央社)
両者の対面は、宋主席の側からあいさつをする形で始まった。対話内容は写真も含め非公開とされた。ただ、同行した親民党の李鴻鈞立法委員によると、台湾の中小企業に対し、変わりない支援を行う点で双方の意見が一致したという。ただ、中台による1992年の共通認識(92共識)や一つの中国といった政治的課題には触れなかったもようだ。
中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官も「習総書記(主席)と宋氏は休憩室で自然な形であいさつしただけだ」と述べるにとどまった。
台湾総統府の黄重諺報道官は「中台の指導者や代表による対話は自然なものだ」とした上で、宋主席が24日にも蔡英文総統に報告を行うことを明らかにした。
宋主席による今回の習主席との接触は正式な「会談」と言えるものではなかった。中国文化大学国家発展・中国大陸研究所の邵宗海教授は「正式な会談を行わない以上、両岸関係の進展を意味するものではない」と冷ややかだ。
一方、宋氏はAPECの場を利用し、オバマ米大統領や安倍晋三首相、シンガポールのリー・シェンロン首相ともあいさつを交わした。特にオバマ大統領は自分から宋主席に握手を求めた。
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