ニュース 社会 作成日:2016年11月21日_記事番号:T00067535
台中インターコンチネンタル球場で20日、プロ野球の読売ジャイアンツと台湾野球のOB選抜チームによるチャリティー試合が行われた。その中で1960~70年代に巨人の主砲として活躍し、通算本塁打世界記録を持つ王貞治氏(76)が代打で出場。中華民国籍を持ち、台湾でも絶大な尊敬を集める伝説のバッターが現役時代さながらの「1本足打法」を披露すると、両チームの選手とスタンドのファンが総立ちとなった。
王氏の1本足姿を見て、台湾の選手は「感動した」「全力で物事に向かう精神を学んだ」とコメントした(20日=中央社)
王氏のほか、中畑清氏、原辰徳氏、高橋由伸氏など元巨人の名選手や、呂明賜氏(元巨人)、郭泰源氏(元西武)など日本球界で活躍した台湾出身選手を含むレジェンド級の日台プロ野球OBを集めて行われたこの日の試合には、6,500人の観客が球場に詰め掛けた。
試合は巨人の元エース、桑田真澄氏と中日のリリーフエースとして活躍した郭源治氏の先発で始まり、1回表に巨人が5番、中畑氏のタイムリーなどで3点を先制。しかしその後4回裏に台湾選抜がこの試合唯一の現役、張泰山選手の2塁打を皮切りに連打を浴びせ一挙5点を獲得した。
その後、4対7の台湾リードで迎えた7回表、台湾選抜は最速158キロの豪速球を武器に「オリエンタル・エクスプレス」の愛称で知られた元西武の郭泰源氏がマウンドに上がると、巨人軍は代打に王貞治氏を起用。球場が喝采に包まれる中、幼いころテレビで活躍を見ていたというあこがれの選手を打席に迎え入れた郭氏は深々とマウンド上で深々と一礼。試合後には「投げている間、王氏の目を見る度胸はなかったが、生涯忘れられない対戦になった」と語った。
一方、試合前「2度とユニホームを着ることはないと思っていた」と語っていた王氏だったが、76歳とは思えぬ美しい1本足姿を披露。バッターとしての本能に火が点いたのか、ファールながら鋭い打球を放ったほか、勢い余って転倒する場面も見られた。結局、空振り三振に倒れ「まったくダメだね」と話した王氏だったが、「打席に立てたことが良かった」と久しぶりのバッテイングを楽しんだようだ。
なお試合は9回表に元阪神の郭李建夫を打ち込んだ巨人が一挙9点を挙げ、15対11で逆転勝ちを収めた。試合後、王氏は「私のことを知らない小さなファンが試合を見に来てくれたことがうれしい」と話し、「これを機会に台湾でも野球人口が増えてほしい」と語った。
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