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中国・楽視網の資金難、ハンスターにも影響か


ニュース 電子 作成日:2016年11月24日_記事番号:T00067601

中国・楽視網の資金難、ハンスターにも影響か

 インターネット動画配信サービスやテレビ、スマートフォンなどの販売を手掛ける中国の楽視網信息技術(Letv)に財務状況の悪化が伝えられる中、中国の中小型液晶パネルモジュールメーカー、信利光電(TRULY)も、巨額の売掛金が未回収と報じられた。信利光電は台湾の中小型パネル大手、瀚宇彩晶(ハンスター・ディスプレイ)に2%出資する第2株主で、現金を確保するためにハンスターの株式を売却する可能性が指摘されている。24日付経済日報が報じた。

 ただ、ハンスターは、同社は半製品の液晶セル(オープンセル)を代理店経由で信利光電に出荷しているため、楽視網に資金難の問題があっても影響を受けないと強調。信利光電がハンスターの株式を売却する可能性については「信利光電からそのような話を聞いたことがない」とコメントした。

 この問題で中国メディア「環球老虎財経」は、信利光電と、楽視網のスマートフォンを受託生産する仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)が計7億米ドルの売掛金を回収できておらず、最大の被害者だと伝えていた。

 一方、コンパルは23日、9月末時点で楽視網への売掛金は82億9,000万台湾元(約290億円)で、うち支払い期限を1~180日過ぎた分はわずか42億5,000万元と説明した。また、楽視網はコンパルと立てた計画に従い11月半ばより未払い売掛金の支払いを開始しており、支払い状況は良好と強調した。

 楽視網も同日、市場観測は多くが事実でなく、サプライヤーへの買掛金未払い問題はないと強調した。同社は11月半ばに中国のアパレル企業、海瀾集団など十数社から計6億米ドルの資金援助の確約を取り付け、うち3億米ドルは11月末に入金されると説明した。