経済部統計処が23日発表した小売業の10月売上高は3,567億台湾元（約１億2,600万円）で、前月比7.9％増、前年同月比0.4％増だった。訪台中国人観光客の大幅減少で、時計、宝飾品類を含む家庭器具業は270億元で前月比15.6％増ながら、前年同月比11.7％減だった。24日付工商時報が報じた。
総合商品小売業は1,095億元で前月比11％増、前年同月比3.2％増、うち百貨店は371億元で前月比43.9％増、前年同月比2.8％減と前年割れだった。一部百貨店が週年慶（創業祭）セール開始を９月に前倒ししたためだ。一方、▽スーパーマーケット、171億元（前月比2.1％減、前年同月比14.3％増）▽コンビニエンスストア、256億元（前月比0.3％増、前年同月比7.6％増）▽量販店、148億元（前月比8.3％減、前年同月比5.9％増）──は軒並み増加した。
飲食業の10月売上高は372億元で前月比5.8％増、前年同月比6.8％増だった。辛亥革命紀念日（双十節）連休や百貨店の創業祭セールで、レストラン業が316億元で前月比6.3％増、前年同月比7.9％増と大きく伸びた。
卸売業の10月売上高は8,274億元で前月比0.1％増、前年同月比0.4％増だった。モバイル端末、サーバー、大型テレビの好調で、半導体、液晶パネルなど電子部品の需要が高まり、機械器具業は3,319億元で前月比５％減、前年同月比２％増と、前年より成長した。果物と水産物の価格上昇を受け、食品・飲料・たばこ業は759億元で前月比0.3％増、前年同月比4.1％増だった。
