ニュース 電子 作成日:2016年11月28日_記事番号:T00067652
ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、中部科学工業園区(中科)工場の第6期工場棟が先ごろ完成し、来年7ナノメートル製造プロセスによる生産を開始できる見通しとなっているほか、南部科学工業園区(南科)で計画している第8期の新工場についてもこのほど環境影響評価(環境アセスメント)が審査を通過。2020年に5ナノプロセスによる量産を開始できると見込んでおり、先進製造プロセス開発でライバルとなるインテルやサムスン電子をリードしたい考えだ。27日付蘋果日報が報じた。
またTSMCの中科・第5期拡張工事は既に96%が完了しており、来年第1四半期に10ナノプロセスによる少量生産を開始する予定だ。第7期工場は20、16ナノプロセスによる生産を計画している。また劉徳音・共同執行長兼総経理は先ごろ3ナノ、2ナノプロセスの工場を新設する計画も明らかにしていた。
なお28日付電子時報によると、アップルの最新スマートフォン「iPhone7」の販売不振により、TSMCが受託生産するiPhone7用プロセッサー「A10」の今年第4四半期~来年第1四半期の発注量が約600万個減少するとの観測が出ており、同社16ナノプロセス稼働率への打撃が懸念されている。
しかし、TSMCでは来年第1四半期から10ナノプロセスによる売上貢献が見込めるほか、28ナノプロセス製品でクアルコムなどからの突発的な受注が増えており、同プロセスの生産能力拡充にも着手していることから、同期売上高は3%以内の下方修正にとどまる見通しだ。
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