蔡英文総統はこのほど、英経済誌「エコノミスト」の依頼で「台湾を再起させる（Turning Taiwan into a tiger again）」と題する寄稿を行い、新たなモデルで経済振興を図っていく考えを説明した。27日付聯合報が伝えた。
蔡総統は「2017年は台湾の指導的役割を改めて強化していく」とした上で、「政治体制を同時に改革し、経済と社会のモデルチェンジを進め、政府の透明性と民主主義文化を成熟、発展させていきたい」と強調した。
両岸（中台）政策については、「中国大陸を含む利害関係者と対話を行い、アジア太平洋地区に平和と繁栄の枠組みを築きたい。私の両岸政策は既存の憲政の枠組み下で、一致性があり、かつ持続可能な両岸関係を築くことだ」と指摘した。
来年の経済政策については、「産業高度化、経済停滞の打破に焦点を合わせる。産業創新、雇用創出を基礎とし、経済発展は国民全てが享受すべきだという理念を守り、さらに包容性がある経済モデルをつくり上げたい」としたほか、東南アジアなどへの市場多角化を目指す「新南向政策」に取り組む姿勢も示した。
