ニュース 公益 作成日:2016年11月29日_記事番号:T00067694
30日から定期検査入りする台湾電力(TPC)第2原子力発電所(新北市万里区)1号機は、使用済み核燃料プールが満杯となっているため、原子炉内の燃料棒180本の保管先が確保できず、稼働再開のめどが立たない状況だ。29日付自由時報が伝えた。
また、来年6月には第1原発(新北市石門区)でも使用済み核燃料プールが満杯となり、2号機が稼働を中止する見通しだ。同原発での乾式貯蔵施設の環境影響評価(環境アセスメント)は通過のめどが立っていない。これにより、台湾で稼働中の原発3カ所の原子炉6基のうち4基が、来年夏以降に相次いで稼働を停止する事態となる。
第2原発で1号機の定期検査では、燃料棒180本を取り出した上で検査を実施する必要がある。しかし、同原発の使用済み燃料棒プールには20本分しか余裕がなく、燃料棒の保管場所を確保できない。
TPCは今年8月、440本分の燃料棒保管スペースを確保する拡張工事に2億9,000万台湾元(約10億円)を投じることを決めたが、行政院原子能(原子力)委員会(原能会)による審査通過が早くても来年5月となる上、工事には2カ月半を要するため、1号機の稼働再開は来年7月以降となり、夏の電力需要期に間に合わない可能性が出てきた。
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