ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）は29日、カーエレクトロニクス向けチップ市場に参入することを正式表明し、2020～25年には世界市場で20～30％のシェアを獲得する目標を示した。▽ＡＤＡＳ（先進運転支援システム）▽ミリ波レーダー▽車載インフォテインメントシステム（ＩＶＩ）▽自動車テレマティックス──の４分野を柱として自動車メーカーでの採用を目指す方針で、来年第１四半期に第１弾製品を発表する予定だ。
またメディアテックのカーエレ向け事業を主導する謝清江副董事長は「市場での急速な発展を目指し、同業を買収することも検討するが、当面、垂直統合方式は採らない」と語った。
なお来年発表を予定する第１弾製品について、どの分野になるかは明らかにしなかったが、28ナノメートル製造プロセス以上の先進プロセスを採用すると説明。その上で現在、中国の大手自動車メーカーとの提携を進めており、19年から売り上げ貢献が見込めるとの見通しを示した。
