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HTC、来年はスマホ・VRとも苦戦か


ニュース 電子 作成日:2016年11月30日_記事番号:T00067710

HTC、来年はスマホ・VRとも苦戦か

 宏達国際電子(HTC)はスマートフォンの出荷台数の減少が続いている上、バーチャルリアリティー(VR)システム「HTC Vive」も市場が未成熟なため多額の投資が必要な段階で、大幅な出荷拡大は見込みにくい。このためHTCは来年、両事業とも苦戦し、同社全体の業績を立て直すのは困難と予想されている。30日付電子時報が報じた。

 HTCはハイエンドスマホの販売が振るわず、ブランド力が影響を受けているほか、ミドル~ローエンドスマホ市場でも中国ブランドの出荷大幅増により苦戦を強いられている。同社が受託生産しているグーグルの新型スマホ「Pixel(ピクセル)」が発売されたことで、HTCのスマホ事業は第3四半期に損益分岐点に達し、赤字解消となったが、スマホの出荷台数が減少する中、今後の黒字化は期待しにくい。

 HTCは欧米の年末商戦に向け、期間限定で「HTC Vive」を100米ドル値下げして699米ドルで販売。販売台数向上に貢献するとみられるが、VR市場に依然キラーアプリケーションが現れていないこともあり、飛躍的な成長は見込みにくい。