ニュース 電子 作成日:2016年12月1日_記事番号:T00067734
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手、南茂科技(チップモス・テクノロジーズ)は30日、中国の国有半導体大手、紫光集団からの25%出資受け入れ計画を断念すると表明。その上で中国の孫会社、宏茂微電子(上海)の54.98%株式を紫光集団などに譲渡し、これにより得た資金で宏茂の増資を実施するとの方針を示した。台湾の基幹産業である半導体企業への中国資本による投資に政府が難色を示し、経済部投資審議委員会(投審会)による審査が遅れる中、迂回(うかい)的な手法での提携に方向転換した形だ。年内に手続きを完了したい考えだが、宏茂の増資計画にも投審会の審査が必要となる。1日付経済日報が報じた。
双方が交わした新たな契約によると、チップモスは1株当たり0.65人民元(約10.8円)で宏茂の48%株式を紫光集団側に、6.98%株式を従業員や戦略提携を結ぶサプライヤーに譲渡する。これによりチップモス側の持ち株率は45.08%と紫光集団を下回り、宏茂は同グループの傘下に入ることになる。その後、チップモスは株式を売却して獲得した資金の全てを宏茂の増資に投入する。
チップモスの鄭世杰董事長は今回の決定について、上海工場の拡張に向け資金調達の必要が差し迫っているための措置」と説明し、「中国での展開強化は当グループにとって避けて通れない道」と強調した。
なお宏茂の増資計画について投審会は、増資額が5,000万米ドルを超える場合は規定により審査を申請する必要があると指摘。その上で、チップモスの売上高全体に占める宏茂の比重は非常に小さいが、今後、産官学の専門家を集めた専門委員会が総合的に判断することになるとコメントした。
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