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メディゲンのがん新薬、中国企業にライセンス付与


ニュース 医薬 作成日:2016年12月1日_記事番号:T00067743

メディゲンのがん新薬、中国企業にライセンス付与

 新薬開発の基亜生物科技(メディゲン・バイオテクノロジー)は30日、日本のオンコリスバイオファーマ(本社・東京都港区、浦田泰生社長)と共同開発した制限増殖型の腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン(OBP-301)」の中国、香港、マカオによる独占的ライセンスを江蘇恒瑞医薬(江蘇省連雲港市)に付与すると発表した。

 メディゲンは契約一時金のほか、開発の進展状況と年間販売額に応じたマイルストーンペイメントを受け取る。また、中国での発売後には年間販売額に応じたロイヤルティーが支払われる。オンコリスによれば、権利金やロイヤルティーの分配比率は、開発者のオンコリスが3分の2、提携相手のメディゲンが残る3分の1となる。金額は非開示だが、証券業界はメディゲンが受け取る収入を数億米ドルと見込んでいる。

 オンコリスは食道がん患者を対象に放射線治療とテロメライシンの併用療法の安全性と有効性を確認する臨床研究を2013年から岡山大学で実施する一方、標準治療が不可能な肝細胞がんの患者を対象にテロメライシンの安全性、有効性などを評価することを目的とした第1相、第2相臨床試験をメディゲンと共同で台湾と韓国で実施している。