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SUV価格1割上昇も、来年6月から審査厳格化


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2016年12月2日_記事番号:T00067767

SUV価格1割上昇も、来年6月から審査厳格化

 台湾で生産されたSUV(スポーツ用多目的車)の一部車種が乗用と貨物用の両方を兼ねる「客貨両用車」として認定され、一般乗用車よりも貨物税(物品税)が低く抑えられている現状を問題視した交通部は、来年6月より審査基準を厳格化して、条件を満たさないSUVに対し乗用車としての貨物税を課す方針だ。これによりSUV価格が1割上昇するとの見方が業界から出ている。2日付工商時報が報じた。

 台湾生産のSUVは、2列目のシートの後方に1平方メートル以上の貨物スペースがあることが多く、「客貨両用車」として認定されている。その場合、貨物税は15%で、乗用車の25~30%を大きく下回る。これが価格に反映されて、同じ排気量のSUVとセダンの価格が近くなるため、過去10年のSUVブームの下地になっていた。

 現在、多くのSUVは「客貨両用車」の条件を満たすため▽3列目のシートの取り外し▽2列目シートを前方へ移動▽スペアタイヤの撤去──を行っている。その上で販売後に元の状態への復元修理を実施するため、法の抜け穴として批判されていた。来年6月移行は「客貨両用車」の認定条件を、▽2列目のシートを固定し移動できないようにする▽背もたれの角度を固定する▽貨物スペースの窓に金属製のバーを設置し取り外しができないようにする▽スペアタイヤの収納スペースを貨物スペースとして計算しない──などと厳格化する。

 なお現在「客貨両用車」の認定を受けて販売されているSUVは、▽トヨタ、シエンタ5人乗りモデル▽ホンダ、CR-V▽日産、Xトレイル▽三菱自動車、アウトランダー▽フォード、クーガ▽納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)、U7・M7▽現代自動車(ヒュンダイ)、サンタフェ・ツーソン▽起亜自動車(KIA)、カレンス──。