ニュース 社会 作成日:2016年12月2日_記事番号:T00067781
陳水扁元総統(民進党)の長女、陳幸妤さん(40)がこのほど、台南市に歯科診療所を開設することが明らかとなった。幸妤さんといえば、陳元総統が在任中から任期終了後に機密費流用事件で起訴された際、メディアに追い回されたあげく、カメラの前で激高する姿がたびたび話題となったが、いまでは落ち着いた生活を取り戻しているようだ。
現在、台南市東区のあるビルの店舗で内装工事が進められており、このビルの壁面に先日、「陳幸妤牙医診所」の看板が掲げられ、周辺住民の間で「あの陳幸妤の診療所か」と話題となった。そこでメディアが作業員に確認を取ったところ、「阿扁(アービエン、陳前総統の愛称)の娘の診療所で間違いない」との返事だった。
幸妤さんは2000年に陽明大学歯学部を卒業後、台北長庚医院で歯科医として勤務しつつ、台湾大学臨床歯学研究所で研究を続け、修士号を取得。同時期に台湾大学医学院附設医院(台大医院)整形外科に勤めていた趙建銘氏と結婚し、02年には長男も誕生するなど、公私にわたり順風満帆の人生に見えた。
しかし、父親の陳水扁氏が00年に総統に就任したため生活は一変。台湾初の政権交代により誕生した総統の家族としてメディアの注目を集め、四六時中、カメラに追い回される状況となった。さらに陳元総統に汚職疑惑が持ち上がり、さらに08年の任期終了後に起訴されてからは娘の幸妤さん一家にまで疑惑の目が向けられた。
同年、陳元総統はかつてともに民主化運動を進めた民進党の幹部たちからも距離を置かれ、社会が一族への批判一色に染まる中、幸妤さんはしつこくつきまとうメディアに激高し、「事情をはっきりさせた後、死んで潔白を証明する」と叫んだ。
ただその後、陳元総統の有罪が確定してからは、家族への関心も薄れ、カメラが幸妤さんを追い回すこともなくなり、ここ数年は彼女がメディアに登場することはほとんどなくなっていた。
そんな中、先ごろ彼女が台南市に約4,000万台湾元の豪邸を購入したとのニュースが流れ、さらにこのほど、その豪邸から通りを1本隔てた場所に診療所を開設することが明らかとなった。カメラの前から姿を消した後も幸妤さんはしっかりと歯科医としての業績を積み上げていたようで、しかも台南市は陳元総統の出身地でもあることから支持者も多く、周辺住民からは「一度彼女に歯を見てもらいたい」の声が多く聞かれる。
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