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苦況のホテル業界、100軒以上が売却計画【図】


ニュース 商業・サービス 作成日:2016年12月5日_記事番号:T00067794

苦況のホテル業界、100軒以上が売却計画【図】

 中国人観光客の激減を受けて客室稼働率が低下する台湾のホテル業界では今年上半期、約70軒がビルを売りに出していたが、現在ではこれが100軒以上に増えている。客室にすると7,000室以上に上る計算で、特に中南部のホテルで事態が深刻化しているようだ。5日付経済日報が報じた。

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 ホテル業界に詳しい人物によると、中国人観光客の減少により、北部のホテルで稼働率が80%余りから70%に、中南部の都市部および観光地では多くが損益均衡点となる50~60%まで低下しているとされる。さらに競争の激しいエリアでは30%に落ち込んでいるホテルもあるようだ。

 なお宿泊客減少が著しい中南部のホテルでは大幅な宿泊価格の引き下げが行われており、「五つ星」クラスのホテルで1泊2,000台湾元(約7,000円)というケースも出現しており、中堅、小規模ホテルの生き残りが難しい状況となっている。

 交通部観光局の資料によると、高雄市の観光ホテル11軒の10月の稼働率は今年、68.2%と昨年の71.8%から低下しており、漢来大飯店(グランド・ハイライ・ホテル高雄、高雄市前金区)を除く大部分のホテルが宿泊料を2,000元前後に引き下げている。