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ナフサ価格高騰、石化企業の利益圧迫


ニュース 石油・化学 作成日:2008年4月15日_記事番号:T00006781

ナフサ価格高騰、石化企業の利益圧迫

 
 東京市場のナフサスポット価格が1トン当たり932台湾元(約3,100円)の過去最高を記録したことにより、台湾中油、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の生産するエチレン、プロピレン、ブタジエンなどの石化基本原料でコスト割れが起きており、各社とも利益が圧迫されている。15日付経済日報が報じた。

 中油の石化事業部幹部によると、国際原油価格が1バレル110米ドルまで上昇し、これがナフサスポット価格上昇につながり、現在生産コストはエチレンで1トン当たり1,400米ドル、プロピレンで同1,300米ドルを超えているという。4月にエチレンなどの契約価格を引き上げたとしても利益の縮小は避けられないとしている。

 中油では石化基本原料生産を続ければ、損失が拡大するとみて、既に第3、4、5プラントで20%の減産を実施し、不足分はスポット市場で購入している。スポット市場でのエチレン価格は1トン当り1,300米ドルだが、売り惜しみが出ているという。