リース大手の中租控股（チャイリース・ホールディング）は５日、傘下の英国チャイリース・インターナショナルが三菱ＵＦＪリース傘下で航空機エンジンのリースを手掛けるアイルランドのエンジン・リース・ファイナンス（ＥＬＦ）と、アイルランドに合弁会社「Ｃ＆Ｅエンジン・リーシング」を設立すると発表した。６日付工商時報が報じた。
合弁会社はチャイリースとＥＬＦが計3,600万米ドルを出資する。アジア太平洋市場を主なターゲットに、航空機エンジンの売買、リースなどを手掛ける。
中租控股は、2010年に戦略的提携を結び、三菱ＵＦＪリースが中租控股の株式3.98%を保有しており、プロジェクトファイナンスなどで協力してきたと説明。合弁会社の設立により、中租控股の航空産業向け事業は従来のヘリコプター、ビジネスジェット関連の融資・リースに航空機エンジンのリースが加わり、ビジネスチャンスが広がると期待感を示した。
ＥＬＦは米国、英国、スペイン、シンガポールなどにも営業拠点を持つ。300基以上のエンジンを取り扱い、世界中に150社以上の顧客を抱える。
