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台湾期待のWTO環境物品協定、年内合意断念


ニュース その他分野 作成日:2016年12月6日_記事番号:T00067830

台湾期待のWTO環境物品協定、年内合意断念

 世界貿易機関(WTO)は、環境保護に役立つ製品の貿易自由化に向けた環境物品協定(EGA)の締結交渉を4日までスイスで行ったが台湾を含む主要44カ国・地域は対象品目を絞り込めず、年内合意を断念した。

 6日付自由時報によると、EGAが発効すれば、台湾の輸出品目のうち、自転車部品、発光ダイオード(LED)、再生紙、太陽電池、風力発電機などが恩恵を受けると期待されている。

 経済部関係者は年内合意断念の理由について、「中国による対象品目リストの提出が遅れ、あまりに多くの要求を提出したためだ」と指摘した。中国は11月にペルーで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、EGAに自転車を含むセンシティブ品目を盛り込むよう主張するなどして、欧州連合(EU)と対立していた。

 EGA締結交渉は2014年7月から開始された。環境保護に役立つ製品54品目の関税を5%以下に引き下げることを目標としている。各国・地域は来年1月以降の交渉再開を目指すが、米トランプ政権の発足も重なるため、交渉の行方は不透明だ。