ニュース 食品 作成日:2016年12月7日_記事番号:T00067845
台湾糖業(台糖)が食用油大手、大統長基食品廠に生産を委託したグレープシードオイルに着色剤の銅クロロフィルが違法に添加されていた事件で、台糖が大統長基に懲罰的違約金約8,300万台湾元(約3億円)を求めて提訴した裁判で、二審の台湾高等法院台中分院は6日、原告敗訴の一審判決を破棄し、大統長基に約1,100万元の支払いを命じる原告逆転勝訴の判決を下した。7日付聯合報が報じた。
一審は台糖が銅クロロフィルの人体への影響を証明できないことを理由に大統には違約金支払い義務はないと判断したが、二審は逆に大統が消費者の健康に影響を与えない点を証明できていないことを理由に違約金の支払いを命じた。
両社の生産委託契約では、大統が生産した商品が消費者の生命、身体、健康に悪影響を与えた場合、懲罰的違約金を支払うとの条項があり、2013年の事件発覚後、台糖が提訴していた。
二審判決は「製造者である大統が油の品質を最も理解しているはずで、購入者に銅クロロフィルが混じったグレープシードオイルによる消費者への悪影響を証明するよう求めるのは公平性を欠く」とし、大統には証拠を摘示する責任があると指摘した。
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