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「過度の反応を控えるべき」、トランプ電話会談でイエーツ氏


ニュース 政治 作成日:2016年12月7日_記事番号:T00067859

「過度の反応を控えるべき」、トランプ電話会談でイエーツ氏

 トランプ米次期大統領の政権移行チーム顧問を務める共和党親台派で台湾を訪問中のスティーブン・イエーツ氏は6日、トランプ氏と蔡英文総統が先ごろ電話会談を行ったことについて、「電話会談は多くの人が長年待ち望んでいた重要な一歩だ。ただ、まだ小さな一歩にすぎず、過度の分析や反応は控えるべきだ」と述べた。7日付聯合報が伝えた。

/date/2016/12/07/18yates_2.jpgイエーツ氏は、米国が台湾から祝辞の電話を受けるのに数十年かかったと語った(6日=中央社)

 イエーツ氏はまた、「台湾の人々が米新政権と友好な関係を築くことを希望するのは合理的な期待だが、米国の政策の重大な変化が生じると期待することは不合理だ」とも語った。

 イエーツ氏はこのほか、台湾住民には米国や中国に利用されることへの懸念があることに触れ、「台湾は米国に(対中関係で)カード扱いされることを心配する必要はない」と強調した。

 イエーツ氏は今回の訪台期間に蔡総統と会見する予定はないことも明らかにした。

 一方、蔡英文総統は来年1月に外交関係がある中南米の国々を歴訪するが、米国を通過時には往路はヒューストン、復路はサンフランシスコを経由する見通しとなった。当初はニューヨークを経由するとの説がささやかれていたが、消息筋は「当初からニューヨークという選択肢はなかった」とした。

 自由時報によると、「米台接近」に神経を尖らせる中国外務省は、蔡総統の中南米歴訪時に米国通過を認めないよう、米政府に圧力をかけたもようだ。

 聯合報によると、蔡英文総統は6日、記者団に対し、「良好な米台関係はアジア太平洋地域の平和と安定、両岸(中台)関係に役立つ」と述べた上で、「地域の平和を固く守る者として、米台関係であれ両岸関係であれ、アジア太平洋地域の平和と安定、繁栄には非常に重要で、いずれも重視している」と指摘した。