財政部統計処が７日発表した11月の輸出総額は253億4,000万米ドルで前月比5.3%減ながらも、前年同月比では12.1％増と過去３年10カ月で最大の伸び幅を記録して回復傾向が鮮明となった。財政部は大幅増の要因として、▽スマートフォンなどの販売増加による半導体業界の好調さ▽来年の春節（旧正月）連休に向けた在庫積み増し需要▽ベースメタル、原油価格の上昇▽比較対象の前年の数値が低かったこと──を挙げた。８日付経済日報が報じた。
電子部品の11月輸出額は87億8,700万米ドルで前月比3.1％減、前年同月比26.9％増と、前年比成長率は2010年８月以降で最大だった。うち半導体は前年同月比35.3％増の75億3,900万米ドルで、先月に次いで過去２番目の高水準だった。
市場別の11月輸出額は▽中国（香港含む）、107億700万米ドル（前年同月比19％増）▽東南アジア諸国連合（ASEAN）、45億9,800万米ドル（13.5％増）▽米国、29億6,200万米ドル（9.1％増）▽欧州、21億8,300万米ドル（1.9％増）▽日本、16億7,200万米ドル（0.8％増）──と軒並み前年を上回った。
11月の輸入総額は210億7,100万米ドルで前月比5.8％減、前年同月比３％増と、前年比成長率は前月より縮小したものの３カ月連続で前年を上回った。資本設備輸入額は38億4,100万米ドルで前年同月比13.2％増、うち半導体設備は15億9,000万米ドルで前年同月比34.8％増だった。
