ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

威宝電信、損失解消へ半額減資


ニュース 電子 作成日:2008年4月15日_記事番号:T00006792

威宝電信、損失解消へ半額減資

 
 厳しい経営が続く第3世代(3G)携帯キャリアの威宝電信(ビボテレコム)は、100億台湾元(約335億円)に上る累積赤字を解消するため半額減資を実施した後、再び50億元の増資を実施する計画だ。中華電信、遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)、台湾大哥大(タイワン・モバイル)など大手に比べ、後発組の経営が依然苦しいことを浮き彫りにした形だ。15日付経済日報が伝えた。

 威宝電信は2007年12月期に39億100万元の最終損失を計上、累積赤字は109億元余りに達していた。累積赤字は払込済み資本金の210億元の約半額で、減資規模とほぼ同額となる。同社は設備投資の圧縮により、赤字削減を進めたい構えだ。減資後に行う増資では3Gネットワークの拡充に向け、新たな株主による投資を募る。

 威宝電信の株主構成は昨年実施した60億元の増資により、金宝電子が38.7%、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)が34.9%を占め、金仁宝集団の2社が70%以上の株式を保有している。このほか、中華開発、兆豊金融控股、台湾肥料などが出資している。