ニュース 電子 作成日:2016年12月12日_記事番号:T00067925
中国メディアの報道によると、鴻海精密工業の子会社でアップルのスマートフォン「iPhone」受託生産最大手の富智康集団(FIHモバイル)は、米国での工場設置を検討しており、米国の政府関係者と交渉を進めていると明らかにした。トランプ次期大統領の選挙公約である製造業の雇用拡大に呼応して、アップルが中国の生産委託工場を米国に移転することを検討しているとの観測を裏付けた格好だ。11日付旺報が伝えた。
FIHモバイルは、米国での投資範囲は未確定で、米側との交渉が完了後、計画の詳細を発表するとコメントした。
市場アナリストは、FIHモバイルは中国の工場を米国に移転すればiPhoneの生産コストが増えるが、アップルと米国に新工場を設置することで、アップルの研究開発(R&D)力と製造プロセス管理能力を生かして自社のスマート工場の設計、運営を強化できるほか、同業に対するリードを広げられるためメリットは多いと指摘した。FIHは米国工場で人件費の高い米国人を雇用せず、ロボットで製品を組み立てるとみられている。
一方、鴻海とiPhoneの受託生産受注を分け合う和碩聯合科技(ペガトロン)は、生産コスト上昇により経営コストが高まるとして、米国への生産ライン移転を拒否している。
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