ニュース 政治 作成日:2016年12月12日_記事番号:T00067940
トランプ米次期大統領は11日、「わたしは『一つの中国』政策を完全に理解しているが、米中が貿易などの問題で合意できない場合、米国は『一つの中国』政策に縛られるべきかどうか疑問だ」と述べた。トランプ氏は台湾の蔡英文総統との電話会談に続き、「一つの中国」政策を対中外交のカードにする姿勢を示唆したもので、就任後の米中台の関係に波紋を及ぼしそうだ。12日付自由時報が伝えた。
トランプ氏が米FOXテレビのインタビューで述べたもので、蔡総統との電話会談については、「中国の指図は受けたくない。これは私にかかってきた電話だ」と中国側の反発を突っぱねた。
トランプ氏は電話会談は1~2時間前に聞かされたとし、数週間以上前から計画されていたものだとする報道を否定。「電話は素晴らしいもので、簡潔だった。なぜ他国が私に電話に出るなと言えるのか。はっきり言って、電話に出ないというのは非常に失礼なことだ」とも述べた。
台湾総統府の黄重諺報道官は「外交上の慣例からこれ以上説明すべきことはない」と述べるにとどめた。
一方、蔡総統とトランプ氏の電話会談に同席していた国家安全会議(国安会)の呉釗燮秘書長が先ごろワシントンを訪れたほか、李大維外交部長が12日にもサンフランシスコを訪問し、在外公館会議を開くとの情報が流れている。米国からも要人の台湾訪問が相次ぐとされ、米台がトランプ政権発足を控えてどこまで接近するか注目される。
呉秘書長は過去に台湾の駐米代表を歴任しており、米国要人と太いパイプがある。ただ、総統府の黄秘書長は呉秘書長の訪米について「聞いていない」と語った。
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