ニュース 社会 作成日:2016年12月12日_記事番号:T00067946
アジア初となる同性婚合法化に向けた民法改正案をめぐり、激しい議論が交わされる中、「世界人権デー」の10日、台北市の総統府前の凱達格蘭(ケタガラン)大道には、同性婚の容認に賛成する芸能人23組によるコンサートが開かれ、アミ族歌手の舒米恩(スミン・ルピ)、タイヤル族出身の歌手の羅美玲(ルオ・メイリン)、香港の歌手の何韻詩(デニス・ホー)らのほか、賛成派の立法委員多数も詰め掛けた。コンサートは「同志諮詢熱線」「婦女新知」などの運動団体が開いたもので、あいにくの雨にもかかわらず、主催者側の推計で同日午後2時から午後8時までに25万人が集まった。11日付聯合報などが報じた。
総統府前は性的少数者(LGBT)の象徴である「レインボーフラッグ」を手にした支持者であふれ返った(10日=中央社)
法改正を推進する尤美女立法委員(民進党)は「今月26日には法案を立法院司法委員会に提出。来年4月初めに質疑を行い、与野党折衝の末、早ければ来年5~6月には結果が得られる」と説明した。
一方、反対派の「捍衛家庭学生聯盟」「青年自覚連線」「搶救台湾希望聯盟」の3団体は同日、立法院前で記者会見を開き、「声を上げないのは賛成していることを示すわけではない」と述べ、賛成派による攻撃を受けているなどと主張しながら、法案撤回を要求した。
ある参加学生は「インターネット上で法改正に反対する意見を述べただけで、同性愛者をからかっているというレッテルを張られる。社会は物が言えない状況になっている」と指摘した。
一方、法改正を推進する立場の蔡英文総統は「同性愛者にも結婚する権利があると考えている」と述べ、改めて賛成の立場を示した。
総統府の黄重諺報道官は「関連法案は既に議会で討論されており、社会が対話と包容で同性愛者の人権を保障する関連制度が整うことを期待している」とコメントした。
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