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駅のロッカーにイグアナ、1カ月以上生き延びる


ニュース 社会 作成日:2016年12月13日_記事番号:T00067971

駅のロッカーにイグアナ、1カ月以上生き延びる

 台湾鉄路(台鉄)台中駅でこのほど、係員がコインロッカーに放置された荷物の回収作業を行っていたところ、1カ所から何と1メートルを超えるイグアナが見つかった。飼い切れなくなったイグアナをバッグに入れてロッカーに捨てたものとみられ、1カ月以上飲まず食わずの状態で生き延びたようだ。

/date/2016/12/13/19Iguana_2.jpgロッカー内の温度が適温で、空気の出入り口があったため生き延びることができたようだ(12日=中央社)

 台鉄では駅に設置されたコインロッカーについて、預け入れられた荷物が1カ月以上引き取られなければ回収して別の場所に保管し、さらに半月が経過しても預け主が現れなければ廃棄処分とするとの規定を設けている。

 同規定に基づいて11日に管理業者が1カ月以上放置された荷物の回収を行っていたところ、そのうちの1カ所の扉を開けてびっくり。大型ロッカーの中に大きなトカゲを発見し、あわてて警察に通報した。

 警察からの連絡を受けてこの大トカゲを保護した台中市野生動物保育学会の林文隆氏によると、今回見つかったのは体長約110センチ、体重は1.5キログラムのグリーンイグアナの成獣だという。

 中興大学獣医教学医院野生動物科の高如栢主任によると、グリーンイグアナは変温動物で、気温が低下すると体の代謝率も低下し、長時間エサを食べなくても生き続けることが可能だそうだ。半年間、飲まず食わずでも死ななかった記録もあるという。

 また台中市農業局自然保育科の邱淑敏科長は、グリーンイグアナは外来動物で保護対象には含まれないため、捕獲された場合は安楽死処分とする規定となっていると指摘。しかし、今回見つかったイグアナはペットとして飼われていたことが明らかで人に慣れており、健康でもあることから、いずれかの場所で飼育することになると説明した。

 生きたままロッカーに捨てるという非情な行為に対し、ネット上では「飼い主を安楽死処分にするべき」など強い批判の声が上がっている。

 なおペットを捨てた飼い主に対しては「動物保護法」違反で3万~15万台湾元の罰金処分を科すことが可能で、警察は今後、監視カメラなどでイグアナを放置した人物の捜査を進める方針だ。