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遠雄建設、中国不動産市場から投資撤退


ニュース 建設 作成日:2016年12月19日_記事番号:T00068073

遠雄建設、中国不動産市場から投資撤退

 遠雄企業団(ファーグローリー・グループ)傘下の遠雄建設事業(ファーグローリー・ランド・デベロップメント)は16日、中国の不動産開発会社、海峡建設投資の保有株式28.78%を、11億人民元(約190億円)で上海の世茂集団に売却したと発表した。遠雄建設は中国の不動産市場への投資資金を全て引き揚げた格好だが、遠雄グループは、中国市場の先行きを悲観しているわけでなく、資金運用に柔軟性を持たせるのが目的で、チャンスがあれば再び投資すると説明した。17日付経済日報が報じた。

 海峡建設投資は南京(江蘇省)や平潭県(福建省)で多くの大型開発案件を抱える。遠雄建設は、海峡建設投資の開発案件のうち約6割が完成し、毎年安定した利益を挙げていたが、残る4割は利益が出るまで5~6年かかるため、保有株式の売却を決めたと説明した。株式売却による利益は台湾元換算で約12億元(約44億円)に上るとみられる。

 これに先立ち遠雄建設は11月28日、遠東川府置業(成都)の株式も全て5億4,300万人民元で売却していた。