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PM10濃度新基準、環境団体が問題視


ニュース 社会 作成日:2016年12月20日_記事番号:T00068110

PM10濃度新基準、環境団体が問題視

 行政院環境保護署(環保署)が12月1日から大気汚染の指標となる空気質指数(AQI)の新基準を導入したことに関連し、環境粒子状物質PM10に関する濃度基準が「緩和」されたと解釈可能なことに対し、保護団体が問題視している。20日付蘋果日報が伝えた。

/date/2016/12/20/19air_2.jpg台湾健康空気行動聯盟は、大気汚染問題の粉飾だと批判した(19日=中央社)

 PM10に対する台湾の濃度基準はこれまでも近隣国や欧州連合(EU)などに比べ緩いものだったが、AQI新基準では「不良」を示す「赤色」段階のPM10濃度基準が1立方メートル当たり150マイクログラム以上から、255マイクログラム以上に変更された。環保署は「警報段階にオレンジを追加したことによるもので、基準緩和ではない」としているが、環境団体は反発している。

 環境団体「台湾健康空気行動聯盟」は19日、台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)周辺での環境汚染をごまかすものだと指摘した。

 同団体によると、世界保健機関(WHO)はPM10の平均濃度が50マイクログラムを超える日が年間3日を超えるべきではないとするガイドラインを示しているが、昨年は環保署が設置した台湾全土76カ所の観測地点でWHO基準を満たさず、麦寮では年間265日も基準超過があったという。