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TSMC・サムスン、10ナノ量産スケジュールに遅れ


ニュース 電子 作成日:2016年12月21日_記事番号:T00068113

TSMC・サムスン、10ナノ量産スケジュールに遅れ

 ファウンドリー業界では、台湾積体電路製造(TSMC)とサムスン電子が近く量産開始を予定する10ナノメートル製造プロセスについて、両社ともに最近トラブルの発生が伝えられており、歴代の新世代プロセス導入のうち最も課題の多い状況となっている。21日付電子時報が報じた。

 半導体業界関係者によると、アップルが来年3月に発売するとされるタブレット端末「iPad」の次世代機種向けにTSMCが10ナノプロセスで生産を手掛ける「A10X」プロセッサーについて、良品率が見込みを下回っており、量産スケジュールに影響が出ていると観測されている。さらに同問題を受けてTSMCでは先進プロセスの研究開発(R&D)担当の幹部を交代させたとの情報も伝えられている。

 一方、クアルコムは来年初め、サムスンの10ナノプロセスを採用したプロセッサー「スナップドラゴン835」を発売する計画とされるが、サムスンでも同プロセスの良品率が想定数値を下回っており、クアルコムとの間で緊張感が高まっていると観測されている。こうした中、クアルコムは「スナップドラゴン660」など、本来10ナノプロセスを採用する予定だった製品を14ナノプロセスに変更するとも伝えられている。