ニュース 運輸 作成日:2016年12月21日_記事番号:T00068124
台湾高速鉄路(高鉄)は20日、来年1月5日に迎える開業10周年を前に記者会見を行い、今後は「全市民の高鉄」を目指し、台湾域内の旅行会社との提携を強化し、乗車率向上に努めるとの方針を示した。また高鉄では今後、全12駅構内の売店で10周年を記念した優待キャンペーンを実施する計画だ。21日付中国時報が報じた。
江董事長は、今後も日本と協力し技術移転を進めるとともに、海外への輸出を目指すとコメントした(同社リリースより)
なお高鉄が2010年より提供している、高鉄きっぷとホテル、レンタカーなどを一括して予約できるサービス「高鉄假期」は今年、利用者数目標である前年比20万人増の延べ130万人を達成できる見通しで、さらに来年は域内関連業者との提携を強化することで延べ200万人突破を目指す考えだ。
現在、高鉄の目的別利用者の比率はビジネスと帰省が各40%を占め、これに観光の13%、通勤の7%が続いている。高鉄の鄭光遠執行長は、利用者は休日などのピーク時に乗車することが多く、オフピーク時の乗車率は成長の余地が大きいと指摘。今後は「高鉄暇期」でオフピーク時の便を利用したセットプランを販売するなど、同時間帯の乗車率引き上げと観光目的の利用者増を図りたいと語った。
また江耀宗董事長は会見後、マレーシアの首都クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画について、高鉄が既にコンサルティング業務の入札資格を取得したことを明らかにし、今後、JR東日本や中国、韓国、欧州の企業と受注を争うことになると語った。
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