ニュース 運輸 作成日:2016年12月23日_記事番号:T00068168
台中市最大の幹線道路、台湾大道の地上・地下を走る台中MRT(都市交通システム)藍線の敷設計画が22日、交通部の認可を受けた。今後、行政院の審議を経て、2019年の着工、28年の全線開通を目指す。台湾鉄路(台鉄)海線沙鹿駅から台中駅を経て、バスターミナルの干城転運センターまで15駅を結ぶ計画で、台湾大道の渋滞緩和効果が見込める。林佳龍台中市長は、台中MRT緑線、藍線などの交通網整備で地域格差が縮小し、台中全体の発展に寄与すると期待感を示した。23日付工商時報などが報じた。
沙鹿(B1)駅、市政府(B9)駅、台中(B14)駅が台中MRT緑線や台鉄との乗換駅となる(台中市政府リリースより)
台中MRT藍線は全長21.3キロメートル、▽台鉄沙鹿駅▽静宜大学▽東海大学▽台中市政府▽台中国家歌劇院(ナショナル台中シアター)▽台鉄台中駅▽干城転運センター──など15駅で、静宜大学~台中工業区の6駅が高架駅で、残り9駅は沙鹿を含め地下駅となる。3~6分間隔の運行で、全線の所要時間は39分。市政府駅で台中MRT緑線と乗り換え可能だ。
台中MRT藍線の1日平均輸送人員数は延べ23万600人、ピーク時は1時間平均3万9,100人を見込む。
総経費は1,124億4,100万台湾元(約4,100億円)で、台中市政府が833億9,800万元を負担する。
台中MRT藍線の敷設に伴い、沿線での就業人口が57万6,000人に拡大、土地開発効果229億元、経済効果1,180億元を生み出すと見込む。
8路線を整備
林佳龍台中市長は、台中MRT緑線の工事も急ピッチで進めており、進捗率は66.2%だと述べた。
台中市政府は、台中MRT緑線と延伸区間、藍線のほか、▽台鉄大甲駅~后里駅を結ぶ上環彩虹甲后線▽台鉄成功駅~追分駅の複線化(下環微笑線)▽台鉄海線の複線・高架化▽台鉄山線の大慶駅~烏日駅の高架化──から成る大台中山手線、台中港~台中清泉崗空港をつなぐ双港ライトレール(軽量軌道、LRT)を合わせ、計8本の路線整備計画を推進している。
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