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鶏卵の保管容器、重複使用禁止に


ニュース 農林水産 作成日:2016年12月27日_記事番号:T00068211

鶏卵の保管容器、重複使用禁止に

 伝統市場、朝食店などで鶏卵を入れているプラスチック箱などの重複利用が24日より禁止された。違反した場合は3~15万台湾元(約11万~55万円)の罰金が科せられる。鳥インフルエンザの拡大を防止するため改正された「動物伝染病防治条例」に基づく措置で、2年間の施行期間を経て同日、正式に発効したもの。これに対し鶏卵販売業者からは、コストが増えるため鶏卵価格は20~30%上昇するとの見方が出ている。24日付蘋果日報が報じた。

/date/2016/12/27/14egg_2.jpg今後はこのような重複利用可能なプラスチック製の容器の使用が禁止される(27日=中央社)

 行政院農業委員会(農委会)動植物防疫検疫局(防検局)は、鳥インフルエンザが世界的に猛威を振るう中、鶏卵を入れる容器を重複使用すれば、これを通じてウイルスへの感染が広がる可能性があると指摘。使い捨ての容器や包装材を使用することでリスクを低減できると説明した。

 農委会畜牧処によると、従来のプラスチック箱に代わる使い捨ての紙箱は1箱40元で、今後1日に台湾全体で5万~6万箱が必要となり、200万~240万元のコストがかかると見込まれる。ただ、鶏卵販売業者の業界団体は同紙箱の使用を拒否すると表明している。

 なお最新統計によると、今年、台湾では36カ所の養鶏所で鳥インフルエンザ感染が確認され、28万羽が殺処分されている。