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中国が韓国バッテリーを締め出し、台湾メーカーに恩恵か


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年1月4日_記事番号:T00068294

中国が韓国バッテリーを締め出し、台湾メーカーに恩恵か

 中国メディアの中国証券報によると、中国政府は12月30日、LG化学とサムスンSDIのバッテリーを搭載した中国の電気自動車(EV)5モデルを補助金対象から除外した。これにより、リン酸鉄リチウム正極材料の立凱電能科技(Aleees)、EV用電池モジュールの系統電子(シスグレーション)が恩恵を受けそうだ。4日付経済日報が報じた。

 中国政府の今回の措置は、韓国が昨年7月に米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備を決定したことに対する報復とみられる。中国当局が当初発表した補助金対象には韓国製バッテリー搭載の5モデルがあったが、最終補助金対象では全て除外された。

 一方、立凱電能が昨年資本提携を結んだ香港のリチウムイオン電池メーカー、五龍電動車(FDG)傘下の杭州長江汽車は、中国で2社目となるEVの生産認可を取得しており、立凱電能は中国で拡大するEV市場で商機が見込める。

 また立凱電能は今年、貴州省にリン酸鉄リチウム正極材料工場を設置する計画で、証券会社によると、年末から来年初めにかけて生産を開始し、これに伴い同社の中国の電動バス(EVバス)向け製品のシェア向上が見込める。