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週休2日制、ねじ産業を直撃


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2017年1月5日_記事番号:T00068326

週休2日制、ねじ産業を直撃

 改正労働基準法(労基法)による週休2日制実施に伴い、休日勤務時の時間外勤務手当の加算支給が導入されたことから、24時間操業しているねじ産業が大きな影響を受けている。5日付経済日報が伝えた。

 ねじの製造には主に熱処理、電気めっきという2つの工程があり、24時間操業体制となっている。業界の8割以上は中小企業で、2交代制、3交代制で操業しているが、週休2日制による人件費急増に耐えられず、操業休止日を設ける企業も出始めている。

 業界団体、台湾螺絲工業同業公会の張土火理事長は、週休2日制実施でねじ1キログラム当たりの加工費用が20%上昇し、電気めっきコストも約10%増えると試算している。

 ねじ大手、聚亨企業集団(タイクーンズ・グループ・エンタープライズ)の黄文松董事長は「シフトを3班体制から4班体制にして対応しているが、シフトが組めない場合、日曜日は休みにしている。残業は基本給が低い外国人労働者が担当しており、台湾人は時間外勤務手当を稼ぎたくても稼げない状況だ」と述べた。

 小型ねじメーカー、朝友工業の孫得人董事長は「政府は企業の運営状況を理解しなければならず、企業を苦境に追い込むべきではない」と訴えた。