ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2017年1月6日_記事番号:T00068353
ステンレス最大手、燁聯鋼鉄(YUSCO)の林義守董事長は今年のステンレス市場について、少なくとも上半期は前年より良くなるとの見通しを示した。その理由として、クロム価格が1ポンド(約454グラム)当たり0.7米ドルから1.3米ドルに85%上昇するなど原料価格が大幅に上昇しているほか、ニッケル価格の安定も続いていることを挙げた。また、中国が鉄鋼業の過剰生産能力解消の一環として環境基準を満たさないメーカーの淘汰(とうた)を進めていることで、市場の需給バランスが回復に向かっており、鉄鋼製品の価格上昇が続いていると話した。6日付工商時報が報じた。
林董事長は、中国では▽冷延2B仕上げ材▽冷延BA仕上げ材▽熱延ステンレス▽熱延炭素鋼▽亜鉛めっき鋼──などの価格が既に台湾の市場価格に迫っていると説明した。また、中国が粗鋼年産能力を11億~12億トンから7億~9億トンに減らすことができれば、世界市場の安定化に貢献するとの見方を示した。
YUSCOは原料価格の上昇を受け、12月と1月の製品価格を引き上げた。最近は単月の受注率が9割以上と好調が続いている。
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