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エバー航空のタイヤ破裂事故、人為ミスが原因か


ニュース 運輸 作成日:2008年4月17日_記事番号:T00006836

エバー航空のタイヤ破裂事故、人為ミスが原因か

 
 長栄航空(エバー航空)BR-901便で15日起きたタイヤ破裂事故について初期調査を行った行政院飛航安全委員会(飛安会)は、パイロットの操作ミスがタイヤ破裂を引き起こした原因である可能性が高いとの見方を示した。しかし、パイロットは「ミスの可能性は低い」と否定している。17日付中国時報が報じた。

 飛安会がブラックボックスを調査したところによると、事故機が離陸する4秒前、タイヤの回転停止を制御する油圧ブレーキシステムに「ブレーキ圧力」が発生し、離陸後4秒間のブレーキ加速度にも異常が発生している。これはタイヤが地面に接地している状態で少なくとも4秒間ブレーキが掛かっていたことを示し、強い摩擦が発生して破裂した可能性が高いという。飛安会の楊宏智執行長は、降着装置の収納はパイロットが手動で行う必要があり、その際操作を誤ったのではないかとみている。

 飛安会の調査資料によると事故機が高雄空港に着陸する際、油圧ブレーキの圧力が効いていない状態にあることが示されており、楊執行長は、「タイヤが破裂した際に油圧ブレーキシステムが損傷を受けた恐れがある」と分析し、このような状態で無事に止まれたのは『奇跡』だ」と語った。