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遠東航空のリース期限切れ、機体手配に影響も


ニュース 運輸 作成日:2008年4月17日_記事番号:T00006837

遠東航空のリース期限切れ、機体手配に影響も

 
 経営危機に陥っている遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)は17日、兆豊銀行からリースバックされている航空機2機の期限を迎えた。兆豊銀は同機を売却する可能性を示唆しており、遠東航の機体手配に影響が出る恐れも指摘されている。17日付工商時報が報じた。

 兆豊銀がリースバックしている2機は現在、済州島線で使用されている。17日は年間賃料6,500万元のうち5,000万元の支払い期限で、兆豊銀は機体を回収して新たな買い手を探すことも検討しているという。

 遠東航は3億2,500万元で中租迪和(チャイナリース・ファイナンス)より6基の予備エンジンをリースバックされていたが、遠東はすでに支払いを停止しているため、中租迪和はこのほど、裁判所に一部の仮差し押えを請求して回収を行った。

 遠東航が保有する航空機15機のうち、自社で保有するのは4機、そのほかはすべてリースバックで、債権銀行からの回収が続くようであれば機体手配に影響が出る恐れが強い。

 遠東航の経営問題に対し、遠東航大株主で遠東集団の徐旭東董事長は、政府が介入して経営立て直しに力を貸すべきだとの考えを示している。