ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

16年輸出総額、初の2年連続前年割れ【図】


ニュース その他分野 作成日:2017年1月10日_記事番号:T00068418

16年輸出総額、初の2年連続前年割れ【図】

 財政部統計処が9日発表した2016年の輸出総額は2,804億米ドルで前年比1.7%減となり、初の2年連続前年割れとなった。ただ、物価上昇を考慮した実質成長率は2.6%となり、15年のマイナス1.9%からプラスに転じた。また昨年12月の輸出総額は257億米ドルで前月比1.4%増、前年同月比14%増と、年末にかけて回復傾向が鮮明となったのは明るい材料で、統計処は17年は前年比で5%増のプラス成長回復を予測した。10日付工商時報が報じた。

/date/2017/01/10/trade_2.jpg

 16年の輸出総額は、第1四半期は前年比で約10%減少したものの、年末に向けて改善がみられ、第4四半期は前年比で約10%増加となった。特に好調だったのは電子部品で、16年は前年比8.1%増の928億3,000万米ドルと過去最高になった。また輸出全体に占める電子部品の割合も過去最高の33.1%となった。

 市場別の16年輸出額は▽中国(香港含む)、1,122億9,700万米ドル(前年比0.2%減)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、513億2,200万米ドル(0.6%減)▽米国、335億2,600万米ドル(2.9%減)▽欧州、262億3,600万米ドル(1.1%増)▽日本、195億5,400万米ドル(0.2%減)──と欧州を除き軒並み前年割れとなった。

半導体設備輸入、過去最高

 16年輸入総額は2,309億4,000万米ドルで前年比2.6%減となったものの、半導体設備は過去最高の175億1,700万米ドルに達した。昨年半ばから半導体市場の景気好転により、設備投資が拡大したことが要因だ。

 また新車買い替え時の貨物税(物品税)減免措置やメーカーの販促強化による輸入車販売の好調を反映して、乗用車の輸入額は前年比4.7%増の44億3,000万米ドルと過去最高になった。