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国民党主席選、有力3氏の争いに


ニュース 政治 作成日:2017年1月10日_記事番号:T00068419

国民党主席選、有力3氏の争いに

 3月31日告示、5月20日投票の日程で行われる野党国民党の主席選挙に向け、呉敦義前副総統(68)が9日出馬宣言を行い、これで既に出馬表明している現職の洪秀柱主席(68)、郝龍斌副主席(64)と合わせ、有力候補3氏による三つどもえの争いとなることが確定した。

/date/2017/01/10/18kmt_2.jpg呉前副総統は、「心を一つにして困難を乗り越えよう」と呼び掛けた(9日=中央社)

 3氏いずれも国父・孫文の教えや台湾の経済発展を率いた蒋経国元総統の精神を強調するなど、自身が「国民党生え抜きの血統」であることを強調しているが、退役軍人・軍属による特殊組織で中台統一色が強い「黄復興党部」からの票獲得を狙った発言と受け止められている。

 ただ、3氏のカラーは異なる。外省人の洪主席は最も中台統一色が強く、急進的との反感も少なくない。これに対し、最後に出馬表明した呉前副総統は本省人で、国民党の重鎮として長年存在感を発揮してきた。今後は穏健路線で支持を求めるとみられる。今回の出馬宣言では22人の立法委員の支持を集め、王金平前立法院長も出馬祝いの花輪を贈って支持を表明した。郝副主席は父親が軍参謀総長、行政院長を歴任した郝柏村氏という外省人だが、それほど中台統一色は強くなく、むしろ台北市長としての行政経験をアピールして、主席選に挑戦することになる。