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自動車用ファスナー熱処理、官民協力で開発


ニュース その他製造 作成日:2008年4月17日_記事番号:T00006845

自動車用ファスナー熱処理、官民協力で開発

 
 金属工業研究発展センターは16日、自動車用ファスナー(ボルト、ナットなど)の熱処理技術向上に向け、業界と共同で「自動車用ファスナー熱処理研究開発連盟」を発足させると発表した。来年初めにもCQI-9(熱処理工程監査)で国際認証の獲得を目指す。17日付経済日報が伝えた。

 同連盟には昇興熱処理(台南県永康市)、璟豊工業(台南県関廟郷)、春銘実業(高雄県岡山鎮)が参加する。同連盟は認証取得により、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード、クライスラーなど自動車メーカーに販路を拡大し、高付加価値製品の生産を拡大する構えだ。

 台湾における自動車用ファスナーの生産額は年間1,000億台湾元(約3,362億円)、関連業者は1,100社に達する。企業は台南、高雄県内や台北県の三重、樹林などに集中している。しかし、国際認証がないため、製品の単価は1キログラム当たり40~50元にすぎない上、低コストで生産される他国製品と苦しい競争を強いられている。認証獲得により、単価が同100元を上回る高付加価値製品の出荷が期待できる。

 業界関係者によると、台湾製自動車用ファスナーは硬度が一定しないなどの問題点があり、熱処理大手との協力による技術力工場が課題となっていた。