ニュース 社会 作成日:2017年1月12日_記事番号:T00068479
各大学が運営する学生寮は外部の下宿先に比べ家賃が安いほか、通学にも便利なことから学生たちに人気で、入寮資格が奪い合いとなっている。しかしこのほど、政治大学の学生寮の入寮資格を持つ学生がインターネット上の賃貸サイトを通じ、学校に無断で自室を又貸ししようとしていたことが発覚し、批判を浴びている。
政治大学の学生が集まるフェイスブック(FB)上のコミュニティーページ「黒特政大」に9日、ある学生が同大の学生寮の部屋が、貸し出されているとの情報を投稿。同記事に添付されたリンク先の賃貸情報サイトのページには「政治大学男子学生寮」のタイトルで部屋の内部を写した画像が掲載されるとともに、空き部屋を短期間貸したい個人と宿泊場所を探す旅行者を仲介するサイト、Airbnb(エアビーアンドビー)を通じて1日500台湾元で貸し出すと記載されていた。
政治大学学生寮の家賃は1日当たりで計算するとわずか80元だそうで、賃料があまりに割高なこともあって同記事は注目を集め、政治大学の学生によって次々と転載され、議論を巻き起こした。
その後、寮の部屋を又貸ししようとした学生が女性だったことが発覚し、多くのネットユーザーから「なぜ女子学生が男子寮の部屋を貸し出せるのか」と疑問の声が上がった。これを受けて当の女子学生はネット上で「当初、校外の部屋を貸し出そうとしたが、適当な写真がなかったため、学生寮の写真を使用した。後で削除しようとしたが技術的なトラブルによりできなかった」と釈明し、謝罪。その上で大学にも事情を説明し、退寮処分を受け入れると伝えたとコメントした。
しかしこの釈明では、女子学生が「男子寮」のタイトルで部屋を貸し出そうとしたことの説明にはなっておらず、また外部の部屋を貸し出そうとしたことで「退寮処分」を受け入れる理由も不明なため、疑惑は深まるばかりとなっている。
なお学生の中には「寮の家賃を支払えば、自分の部屋をどのように使おうと個人の自由だ」との意見もみられたが、別の学生から「政治大学学生寮の規約には、部屋の又貸しを禁止する項目が設けられている」との指摘が挙がった。女子学生の行為が不適切であることは確定的なようだ。
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