ニュース その他製造 作成日:2017年1月16日_記事番号:T00068520
紙容器の原料となる工業用紙が中国の旺盛な需要で、台湾の紙容器メーカーでは原料紙が調達できない状況に陥っている。16日付蘋果日報が伝えた。
中国は現在、台湾、日本、インドネシア、タイなどから紙容器とその原料を高値で買い集めている状態だ。中国で環境汚染対策の厳格化により中小製紙工場が閉鎖されたことも紙不足に拍車をかけている。
こうした中、台湾の製紙メーカーは高値で売れる中国に工業用紙を出荷し、台湾内への供給を減らしているもようだ。
台湾の紙容器メーカー経営者は「今月からは工業用紙がほとんど手に入らない状態だ。客先では商品を出荷したくても包装材がないという苦境に立たされている」と話した。
同経営者によると、台湾製紙大手の幹部は「中国が紙不足で1トン当たり市価1万台湾元(約3万6,000円)を上回る価格で紙を買い集めており、1カ月で3億~4億元の増益効果があった」と話していたという。
紙容器業界団体、中華民国紙器商業同業公会全国聯合会の李聖聡創会長は「原料メーカーの輸出により台湾で供給不足になり、値上げにもつながっている現状は非常に深刻だ。一例一休導入の影響もあり、小規模の紙容器メーカーは廃業を強いられかねない」と述べた。
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