ニュース 政治 作成日:2017年1月16日_記事番号:T00068530
トランプ米次期大統領は20日の就任を控え、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じ、中国が中台関係の基本原則として掲げる「一つの中国」政策を対中外交カードとして使っていく意向を鮮明にした。15日付中国時報が14日付WSJを引用して伝えた。
トランプ氏は「一つの中国を含む全てのことは交渉可能だ。中国当局が人民元相場や貿易などの面で改善策を講じなければ、台湾に対する立場で、米国長期にわたり維持してきた一つの中国政策を守るとは約束しない」と述べた。
これに先立ち、トランプ氏は外交上の慣例を破り、台湾の蔡英文総統と電話会談するなどして、中国側を刺激していた。
トランプ氏は今回、「中国は当然為替操作国だ。米国企業は現在中国と競争できない」と述べ、中国の通貨政策に強い不満を表明した。
今回のインタビュー内容からみて、トランプ氏は台湾に友好的というよりも、中国から為替政策や通商面で何らかの譲歩を引き出すため、戦略的に「一つの中国」政策の見直しを切り出した側面が強そうだ。ただ、中国は一つの中国問題を「内政」と位置付け、他国の干渉を許さない態度を貫いており、中国側も強硬策には強硬策で応じる可能性が高く、トランプ政権発足後の米中、米台関係に注目が集まる。
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