ニュース 社会 作成日:2017年1月16日_記事番号:T00068534
環境団体「台湾健康空気行動聯盟」は13日、台湾全土76カ所の観測データを基に、地域別の大気汚染ランキングを発表。これによると「PM2.5(微小粒子状物質)」濃度の年平均値は高雄市左営区の1立方メートル当たり29.9マイクログラム(μg)でワースト1位、これに雲林県崙背郷の同29.4μg、屏東県潮州鎮の同28.6μgが続き、ワースト10は全て中南部が占めた。14日付中国時報が報じた。
発表会には崙背郷の住民も出席し、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の同県ナフサ分解プラントによる大気汚染に対する懸念なども訴えた(健康空気行動聯盟フェイスブックより)
健康空気行動聯盟の葉光芃理事長は、台湾におけるPM2.5の影響には季節的な差が大きく、1年を1~4月、5~8月、9~12月の3期に分けることができると指摘。その上で、南西からの風が強まる夏は南部でPM2.5による影響が改善する一方で、苗栗県、彰化県、南投県など中部では汚染状況が1年で最悪の時期となると分析した。
なお世界保健機関(WHO)は、健康な空気品質を保つには1日のPM2.5平均濃度が1立方メートル当たり25μgを超える日が年間3日を超えてはならないと規定しているが、同基準を上回る日が高雄市左営区は年間197日、雲林県崙背郷は190日、屏東県潮州鎮は180日と大気汚染が深刻な状況にあることが明らかとなった。
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